フリーランスになる前にメリットとデメリットを十分に理解しよう

フリーランスのメリット

フリーランスのメリットといえば、自由度の高さが挙げられます。企業に属していない分、仕事をする場所や時間帯、ともに働くパートナーなどを自由に選べることが特徴です。こうした裁量の大きさは、フリーランスになって得られる大きなメリットといえます。
仕事をする場所は、インターネット環境が整っていて仕事に集中できるような場所であればどこでも可能です。時間帯も、クライアントとの打ち合わせや納期などに影響しない範囲であれば自分の都合次第で進めることができます。企業で働いていると、たとえば体調不良や急な不都合があった際に休みの許可を得なければなりません。業種によっては代わりの人材を用意する必要性が出ることもあります。一方、フリーランスではこのような配慮をする必要がなく、体調が思わしくないと感じたら休めますし、代わりの人材を探す必要もないのです。このように、フリーランスは自由度が高く、自分の判断でのびのびと仕事に集中できるメリットがあります。
フリーランスになると、収入面においてもメリットを感じられることがあります。企業で働く場合は、毎月ほぼ一定額の給与が支払われます。いくら会社の利益につながる功績を上げたとしても、それが自分の収入になるわけはありません。フリーランスであれば、働いた分すべての報酬を自分が受け取れます。たくさんの案件を受けてこなせばこなすほどに収入面にダイレクトに結びつくため、やりがいを感じられます。

フリーランスのデメリット

フリーランスのデメリットは、自由度が高い反面さまざまな面で安定していないことが挙げられます。その一つが、社会的信用です。会社で働いていると一定額の収入を安定して受け取ることができますが、フリーランスの場合は収入が安定しない部分もあります。特にフリーランスとして駆け出しのときには案件の受注も不安定なので、一定の収入を得られるまでに時間がかかることもあるようです。そのため、ローンやクレジットなどの契約の際に審査落ちしてしまうことも多々あります。
このほか、会社では主に先輩が新人の教育指導を行い、独り立ちするまでサポートすることが多いですが、フリーランスはすべてが自分にかかります。企業に属していない限り教育環境というものはなく、仕事に対するノウハウやマナーなど一通りのことは自分で獲得していく必要があるのです。
福利厚生についても同様です。会社で働いていれば福利厚生があり、社宅や託児所があったり、提携宿泊施設を優待価格で利用できたりといろいろな待遇が受けられます。その点、フリーランスはこのような福利厚生はありません。ただし、昨今では増加傾向にあるフリーランスの需要を見越してフリーランス向けの保険サービスが出ています。病気やケガで働けなくなった際にもカバーしてもらえるものもあり、加入者が増えているようです。

メリット・デメリットを理解してフリーランスの道を選ぼう

フリーランスになると、上記のようなメリットとデメリットがあります。会社で働いているときとまったく違う環境になるため、フリーランスになる前に十分な下調べと心づもりは大切です。デメリットを考えてもメリットの方が魅力的で、頑張れる覚悟があるなら、一歩を踏み出すときかもしれません。
そして、メリット以上にデメリットをしっかり把握しておくことは不可欠です。デメリットを見て「自分には難しい」という気持ちが拭えないなら、まだフリーランスになるタイミングではないでしょう。 フリーランスは会社で働くことと何もかもが違うので、その差を楽しむくらいの気持ちでチャレンジできればその後も目標を持って取り組めるはずです。自分の力で案件を獲得し、切り拓いていくことの楽しさは、フリーランスだからこそ得られる醍醐味です。