フリーランスになるなら、失敗しないための備えが大切

フリーランス生活に備える

フリーランスになる覚悟が決まったら、独立に向けて備えましょう。独立してから準備を整えていく方法もありますが、しっかり備えてからフリーランス生活をスタートしたほうが、仕事に集中できるので無駄な失敗を防げます。いざ仕事が始まると、やるべきことや考えるべきことがたくさんあります。そんなときにふとチャンスがやってきても気づかずに逃してしまうかもしれません。では、フリーランスになるために何を備えておけばいいのでしょうか。

お金のことは会社員のうちにやっておく

フリーランスになったばかりのころは、社会的信用度が低く収入も不安定なため、クレジットカードの審査が通りにくい傾向があります。もしクレジットカードを持っていないなら、審査に通りやすい会社員のうちに作っておきましょう。プライベート用と事業用のカードを別々に作っておくと、お金の管理がしやすくなります。また、しばらくの間は金融機関から融資を受けることも難しくなるので、車や住宅の購入、ローンの借り換えなどを考えている場合は、会社員のうちに実行しておきましょう。ただし、ローンを新たに組む場合は、フリーランスになってからも支払い続けられるかどうか慎重に考慮する必要があります。不動産の賃貸契約も同様なので、事務所を借りるつもりなら会社員のうちにやっておいたほうが話はスムーズです。

営業は独立前に始まっている

いいサービスを提供する自信があっても、営業しなければまず知ってもらうことができません。営業は独立してからと思うかもしれませんが、会社員の段階でできることがたくさんあります。一番手軽なのがSNSの活用です。SNSなら同業者のコミュニティもすぐに見つかりますし、自分から積極的に情報発信すれば思わぬ仕事が舞い込む可能性もあります。SNSなら場所も時間も選ばないので、会社員としての仕事をこなしながらでも無理なく営業できるでしょう。また、仕事上のつながりがある人との親交を深めるなど、今ある人脈を強固なものにしておくことも大切です。

最低限用意しておきたいもの

多くの人が独立後頭を悩ますのが会計処理ですが、これに関しては会計ソフトを活用することをおすすめします。会計ソフトがあれば、特別な知識がなくても自動的に帳簿付けができるので、複式簿記に自信がない人でも安心です。見積書、納品書、請求書の作成も慣れないうちは負担に感じる業務ですが、先にテンプレートを作っておけばすぐに対応できます。
自社サイトやSNSを活用したいなら、あらかじめ準備します。屋号や事務所の所在地、電話番号やメールアドレス、自社サイトなどが揃ったら名刺を作成しましょう。取引先に郵送で書類を送る必要がある場合にすぐ対応できるよう、封筒を各種用意しておくと便利です。